付け木とはなにか?

【付け木とはなにか?】
付け木とは、松や杉の木片の端に着火しやすい硫黄をつけたもので、マッチに似ていなくもなかった。それだけにマッチの効率のよさが目立ち、強い関心が寄せられたのだろう。さっそくマッチの製造に乗り出した男がいる。元金沢藩士の清水誠で、フランスに渡ってマッチ製造技術を習得、明治八年(一八七五)には、東京・本所に日本で最初のマッチ場「新健社」を設立している。「当時のマッチは黄燐マッチといい、発火時にきつい臭いの有毒なガスが発生し、振動で簡単に発火するなどの危険を伴うものでした。その後、赤燐を用いヤスリ面に擦らないと発火しないものが開発され、安全マッチと呼ばれました。多少の危険はあっても、ハイカラな品物と目されていたマッチは、明治九年の価格が一箱三銭。同じ頃の大人の理髪料金が六銭弱だったから、けっして安くはなかった。しかし、いつでも、どこででも、火が容易につけられるという簡便さは、まさに文明開化にふさわしいと人気を呼び、技術的にも改良が重ねられ、価格もしだいに手頃になって普及していくのである。室町時代後期く,安土桃山時代の日本には、ヨ-ロッパからさまざまなものが渡来したが、煙草もそのひとつで、身分も性別も問わず大流行した。一四九二年にアメリカ大陸に到達したコロンブスによって、ヨ-ロッパ全土に広まった煙草は、その後、日本へも南蛮渡来として歓迎された。

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